沼津ひものファン感謝デイ
2022年05月21日
富士山の雪解け水・柿田川の湧水を水源にもち、駿河湾の恵みに、低湿度の地に吹く強い浜風が干物づくりに適していた沼津では長い歴史の中で製法が工夫され、職人の丁寧な手仕事により沼津は日本有数の干物処となりました。
干物は現代の暮らしにあった保存食品です。暮らし方の変化とともに魚の消費量は減っていますが、干物は栄養価も高く、調理もカンタンなので、献立を立てるのが楽になったり、時間を節約できたり、今も昔も私たちの食卓に必要なおいしい献立のひとつです。
一人暮らしでもご家族でも。大切な方へのギフトとしても。干し干しフィッシュの干物をぜひご賞味ください。
仕入れの際にもっとも気をつけていることは魚の鮮度です。毎シーズン数百ロットを検品し、その中から納得できる旨味と脂の魚だけを買い付けています。
そして大切なのが、製造時の鮮度保持です。魚を解凍し干物にして凍結するまでに時間がかかり過ぎると、良い素材が台無しになってしまいます。可能な限り素早く仕上げる事が美味しさにつながってきます。
干物づくりは、”塩水につけて干す”という、とてもシンプルな工程です。だからこそ、塩分の調整や乾燥の塩梅は、まろやかな味わいを出す為の要になります。口に入れた瞬間、お魚の旨みを引き出すような塩加減とジューシーさを損ねない乾燥の程合いを大事にしています。魚の旨味を引き出す控えめな塩分ですのでお醤油を少し垂らしても格別です。
間宮水産では1日に数万尾の魚を加工しております。前日から仕込んで、早朝から全力で魚と向き合います。お客様に喜んで頂けるように、食卓がちょっとでも楽しくなるように、小さな幸せをお届け出来たらと思い、1枚1枚気持ちを込めて、手作りしております。
そしてその為にも毎日、味見を繰り返し美味しい干物を作っています。